<Header>
<Author: 錢起>
<Title: 歸雁>
<Format: 格式不明>
<Year: 1965>
<BookName: 唐詩選　下>
<Translator: 斎藤晌>
<style: 現代文無假名>
<style2: 日本現代譯文無假名標注>
<TranslatedTitle: 歸雁（きがん）>
<BookPage: 316>
<UsedPage: 1>
<Feature: 1, 4>
<End Header>
<Poem>
瀟湘何事等閑回，
水碧沙明兩岸苔。
二十五弦彈夜月，
不勝清怨却飛來。
<End Poem>
<Translation>
この瀟湘の地方を、どういうわけで、むげに見棄てて北の國に歸ってゆくはみどりに透きとおり、配は白く霜のようにきれいだし、兩岸はみずみずしい苔がむして、じつに美しいところなのに、どういうわけなんだ。 月夜の空に向かって、この川の水の女神が二十五絃の瑟をかなでたもうのを聞くと、 そのしらべの清らかな悲しさに堪えかねて、それで北の方へ、飛びたってゆくのだよ。
<End Translation>
<Formatted Translation>
この瀟湘の地方を、どういうわけで、むげに見棄てて北の國に歸ってゆくはみどりに透きとおり、
配は白く霜のようにきれいだし、兩岸はみずみずしい苔がむして、じつに美しいところなのに、どういうわけなんだ。 
月夜の空に向かって、この川の水の女神が二十五絃の瑟をかなでたもうのを聞くと、 
そのしらべの清らかな悲しさに堪えかねて、それで北の方へ、飛びたってゆくのだよ。
<End Formatted Translation>